こんにちは!カズ社会保険労務士事務所 代表の佐久間和象です。

今日のテーマは、

「企業の成長と労務コンプライアンス」

です。

経営と労務コンプライアンス

「労務コンプライアンスを重視しても企業利益につながらない」

「労働法令を遵守することで(無駄に)やることが増え、逆に成長力が削がれる」

「社員も自由に働くことを求めているのに法律のせいで社員の成長も止まる」

経営者の方々とお話をするとこうした声を耳にすることもあります。

率直なところ、すごく気持ちはわかるのです。現行の労働法令には、労基法をはじめ様々な法律があり、企業に求められる義務や措置は数えきれないほどあります。それを100%完璧に行いつつ経営を行うことはほとんど不可能に近いと社労士の僕自身も思うのです。「国が、法が、企業の成長力を削いでいる」確かにそのように感じられる場合もあるかもしれません。

発想の転換がカギに

ただ一方で、だからと言って労務的な面をなおざりにしてよいかというと全くそうは思いません。

むしろ、労務コンプライアンスへの考え方を再考し、発想を転換して取り組むことで、労務コンプライアンスへの取組みが自社の利益に寄与する可能性は大いにあると感じています。

限りあるリソースの中で(中小・スタートアップ企業では特に)、自社の現状のフェーズにおいて労務上、法律上、どの課題・リスクと向き合う必要があるか。

それを取捨選択し、適法かつ効果的に労務リスクを低減しつつ、かつ、リスクを低減するのみならず、逆に労務コンプライアンスの取組みをむしろ自社の武器にする。

そんな捉えが必要なのではないでしょうか。

日々、労務以外のあらゆる事象にも対応しなければならない経営者の方にって、労務コンプライアンスへの取組みを進めることがどうしても難しい状況もあるでしょう。何をやるべきかもわからない状況だってあるでしょう。

それは仕方のないことです。自社の経営を成り立たせることだけでも手一杯なはずです。

選択と集中で少しずつ進める労務コンプライアンス

だからこそ、自社にあるリソースと合わせて外部の力も活用しつつ、優先順位を付け、選択と集中で人事労務領域に取組む必要があると思っています。

労務コンプライアンスへの適切な取組みは、確実に企業にとってメリットになります。

わかりやすいところで言えば、離職率や定着率もそうですが、それ以外にも様々なメリットが生まれるはずです。

リスクの面でいえば、後回しにすればするほど、人事労務の問題は会社にとって致命的なリスクとなっていきます。

そして、その場しのぎの対応をあちらこちらで作っていくことにもなります。

問題を孕んだまま企業が成長し、肥大化していくリスクを内包しながら存続していくことこそ、真のリスクではないでしょうか。

気付いたその時、気になったその時から、進めて行く。

無駄のない、無理のないやり方で。

リスクの面からもメリットの面からも、労務コンプライアンスへの取組みは必ず企業にプラスになります。

法律があるから仕方なくやる、それも一つの考え方ではありますが、是非これまでとは違った捉えから人事労務のコンプライアンス向上の取組みを捉えて頂けたらと思います。