こんにちは!

カズ社会保険労務士事務所 代表の佐久間和象です。

ここ数ヶ月にわたり、会社様の就業規則を見させて頂く機会が多くなっています。

法改正対応のご依頼で見させて頂くことが大半ですが、直近であれば、パワハラ防止法(労働施策総合推進法)や育児・介護休業法、いわゆる同一労働同一賃金など、ここ最近での目玉となる法改正への対応がやはり多いです。

法改正対応と合わせて就業規則全般を確認させて頂く流れになることが少なくないのですが、その際に法改正に関する内容よりもむしろ、既に就業規則に規定してある条項やそれに関連する社内のご相談が溢れるように出てくるということが多々あります。

就業規則は運用してなんぼ

就業規則に関する様々なご相談に対応する中で思うのは、結局のところ

就業規則は運用してなんぼということです。

就業規則を運用する=就業規則を作成して保管する

ことではないですよね。

就業規則を運用するとは、就業規則の機能や働きを活かして使うこと・使い続けることです。

「そんなこと、言われなくても分かっている」

という声が聞こえてきそうですが、現実に就業規則を運用できていないケースは少なくないのが実情です。

良いこと悪いことを問わず社内で何か事が起こった時に就業規則があるのにもかかわらず全く参照されていなかったり、

就業規則に定めている内容と異なる決定・判断がなされていたり、

実は社員ごとにバラバラな対応がなされていたり。

時には、就業規則の存在自体を経営者・人事労務担当者が把握していなかったり。(この事例はさすがに少ないですが。)

この状態、客観的に見てどうでしょうか?

法律的にリスクが高いことはもちろんですが、企業経営や社員のマネジメントという観点からも望ましいことではないですよね。

就業規則の本質を考える

就業規則は会社の根幹となる理念・思想を表現したものでもあります。

その就業規則が運用されていないということは、軸がブレてしまっている状態で会社が動いているということでもあります。

会社の軸を、経営者や会社を裏方として支える人事労務担当者が正しく認識して運用していること、さらにそれ以外の社員が同じ認識を共有していることは会社が将来に向かってさらに進んでいくために重要なことです。

これは企業規模を問わないものだと思います。

そのために何よりもまず、忠実に就業規則を運用することが不可欠です。

つまり、社内でのあらゆる事象に対応する際には、まず就業規則を参照すること、そして、その就業規則に定めている内容に基づいて対応することです。

その積み重ねが、会社の理念・思想を社員に根付かせていくことにも繋がっていきます。

また、就業規則の改定を行うにしても、こうした積み重ねがある中で改定を行うのと、単に法律の要請や社会の流れに応じて改定するのとでは、仮に同じ条文を追加するとしても中身は全く異なります。

就業規則とともに進む

理念とか思想とか、そういった言葉を持ち出すと少し堅苦しさを感じてしまうかもしれませんが、やるべきことは至って基本的なことです。

今回のタイトルでもある、

「ググる前に就業規則を」

まずはこれです。自社の就業規則をまず最初に確認しましょう。

そしてこれを継続しましょう。

就業規則とともに進む。経営者・人事労務担当者がこの姿勢で労務対応を継続するだけで、会社の今、そしてこの先の未来が少しずつ変わってくるかもしれません。